社会人の始まり②
福祉介護の仕事が始まった。
(いじめ人間関係論を中心に論じたい。仕事自体の話も少しするとは思うが)
初めての勤務の時に皆の前に出て挨拶をする。これは緊張する。
まずは介護というか利用者のレクリエーションを行う仕事をはじめの3年くらいはやったと思う。体操をしたり歌を歌ったり。そこでは問題はなかったと思う。
初めて相棒を組んだ笹田さん(仮名)はいい人だった。少しドライブに連れて行ってもらえた。茶髪のあんちゃんって感じだけど腰が低くて爽やかだった。
車の運転はとても上手で走り屋みたいにカッとんで飛ばすこともあった。ちょっと怖かったが。運転の腕は確かだったからよかった。
正直彼はいい人であり、問題のある人ではなかった。仕事をしている時は年賀状のやり取りもした。彼は車を降りて公園で休憩する営業マンを見て彼らに憧れていると話してくれた。
数年後、彼は辞めてしまったが彼はどうしているだろう。憧れの営業マンに転職して良き家庭を持っていると信じたい。
その後他の相棒を経て、ある日のこと。現場責任者から呼び出しがかかった。
介護職員をやらないかと。人手が足りないそうだ。断る理由はなかった。
そして介護の仕事を始めた。至らないこともあったが必死に覚えた。問題はその後だった。
新しい介護職員が同じ棟に入職してくるらしい。
男性職員二人。一人は坂野さん(仮名)、もう一人は富永(仮名)。
この富永が曲者だった。
新たな地獄が始まろうとしていた。