「親友」に悪い虫がつくという悲劇
栗山は最初は悪い奴には見えなかった。しかし今から思えば何か怪しい感じだった。聡明さ、知的さとか少しも感じなかった。ただ自分になついてくる貴重な人って思ってた。それがまずかったのだ。本当の善人は私と親しくなれず、善人のふりをした悪人か、いかにもな悪人ばかりに私は好かれる・・・。本当に人を見る目がなかった。というか私が悪い奴ばかりを引き寄せるのだろう。
まぁそのような話になると、どうしても上から目線の説教臭くなる。戒めたい。
「お前がしっかりしないから悪い奴ばかり寄ってくるんだ。本当に駄目な奴だな」
「悔しくないの?恥ずかしくないの?だからお前は・・・・」
昔からさんざん言われたセリフだ。そんなセリフ吐かれてもどうにもならないもどかしさ。そして何度も繰り返す悔しさ。知っている。だから説教臭いことはしたくない。
っていうか私は説教できる資格はない。失敗を繰り返した人間だから。
話を戻す。まず最初のうちは栗山だけでなく他の複数の同級生とつるんでいた。野球しかり、エアガン遊び(サバイバルゲーム)など。
男子中学生が自転車で大挙して道を走っている場面に出くわしたことがあるだろう。
あんな感じだ。
なんだ悪くない思い出ではないか?と思われるかもしれない。そう、その間だけは。すぐ本性が明らかになる。
栗山のほかは山岡、瀬田(いずれも仮名)が私をいじめる中心人物となる。
他にもいた。しかしその3人が中心人物になる。ほかの人物についても後述する。栗山に悪い虫がついてきたのだ。
そして栗山も悪く感化されていく。栗山も最初から悪い奴だったのかもしれないのか?
やがて私に対する暴力いじめで学校で大問題になり私自身もみじめな思いをすることになる。私の親にも大迷惑をかけた。
学校内で山岡に自分の鉛筆をバキバキにへし折られた。取り替えても繰り返しだ。
やめてくれ!抗議しても無駄だった。ひたすら小突かれたりした。
相変わらず栗山はヘラヘラしていた。
山岡は過去に犯罪歴があるとのもっぱらの噂があった。
瀬田はグレたような感じでいつも目つきが悪かった。後にこいつにバキバキに殴られてこいつの親が二度にわたり謝罪に自宅に来た。
詳しい体験報告は次回から行う。