いじめと人間関係で人生狂った男のブログ

私を反面教師にせよ。青春と人生を無駄にするな。

「地獄大学」29 悪党の家族と面会③

その夜、座敷で悪党どもと固まって寝た。私は黙って寝た。束の間の休息だった。

なぜ、私はこんなところにいるんだろう・・・・

もう何も考えまい。眠りに落ちた。

 

翌日、高岡家で朝食の後、千宮市内の遊園地に連れていかれた。

もちろん、絶叫マシンに乗せられることになった。

私は昔から絶叫マシンが大の苦手だった。面白い楽しいと感じる人も多いが私には理解できなかった。スリルがあるというがどこがスリルがあるというのだろう。

幽体離脱でもするかのような気持ち悪さがあるだけではないか。

案の定、ジェットコースターに乗れと命令された。私は拒否した。

紺野から罵声を浴びせ続けられた。高岡と疋田が面白がった。

満員混雑していたわけでなかったが他の客と従業員に変な目で見られるのが嫌だったから仕方なく乗ることになった。地獄の時間だった。

ガクガク振るえる私を悪党どもは面白がった。

その後、ジェットコースターだけでなく、名前は分からないがゴンドラがグルグル大きく回転するやつに乗せられた。

私が地獄の時間を過ごしている間に紺野の奴は他の女性客とくっちゃべっていた。

こんな楽しくない屈辱的な遊園地巡りをしたのは私だけではないのか。

 

昼もとうに過ぎた頃だったか。千宮駅前で一同解散した。

高岡はもちろんそのまま千宮駅でお見送り。

紺野と疋田は二人はそのまま車に乗りそれぞれの帰省先へ去っていった。

残った私は高速バスでまずは東京へ帰ることにした。

缶ビールと千宮市名物のおつまみを買い込んだ。

千宮市には罪はない。高岡が悪いだけで。

バスが発車する前から飲んだ。やけ酒だヤケクソだ。

高速バスの席上で缶ビールとつまみをやりながら私は千宮市を後にした。

 

今からふと思う。高岡家で私が本当は高岡君にいじめを受けていますと真実を暴露したらどうなっていただろうか。確かに修羅場になっていたんだろうな。

いじめから解放されただろうか。そうなったら私は大学に普通に通えただろうか。

いじめ調査とやらで教員や大学側に迷惑をかけただろうか。

もちろん高岡本人の人生も終わるが何も知らない高岡の両親や兄弟の人生も変えてしまったかもしれない。

そう、自ら泥をかぶり穏便に済ませた私が賢明だったんだと思うことにしている。