いじめと人間関係で人生狂った男のブログ

私を反面教師にせよ。青春と人生を無駄にするな。

「地獄大学」16 悪党連中にも綻び?

さて私には救いがないのであろうか。鉄の団結を誇る悪党連中。いや鉄の団結ではない。むしろ内部分裂の危うさを内包していたといえる。

 

ある日、愚論荘にて高岡は他の連中と一緒にヘラヘラ笑いながら私にこう話す。

「佐藤(仮名)の奴がよ、途中で置手紙を置いて帰ってしまったんだw」

は?何のことか。連中が言うにはこうだ。

高岡は地元の千宮市(仮名)の仲間数人を愚論荘の自分の部屋へ招いたらしい。

そこでなんと私に対するいじめを録音したテープを面白がって聞かせた。

事実、その録音テープにはご丁寧にも見出しのシールが貼ってあって大事に保管されていた。

大盛り上がりだったらしいがなぜか佐藤氏がその夜に皆が寝静まった後、置手紙を置いて部屋を後にして地元に帰ってしまった。

「意味のない旅行になってしまいましたが・・・帰ります・・・」

みたいなことが置手紙には書かれてあった。短い文章だったが苦悩は見て取れた。

たぶん、私に対するいじめ、暴行の録音を聞いてショックだったのだろう。

「佐藤はshiroukiiの声にやられたんだよw」

つまり、テープを聞かせた俺たちのせいじゃない、私の悲痛な声を聴いてメンタルやられた佐藤氏が悪いんだよ、と言いたげだ。

私はこんな異常者と親友になってしまったんだよな。自分の友人を失望させておいて何を笑っているんだ。こいつはやっぱりおかしい。そんないじめ関係を脱却できない私はもっとおかしい。

 

あと、角松は盗み癖があった。角松は高岡同様パチンコ趣味があり徒歩で片銀市内のパチンコ屋に通い詰めていたらしい。その軍資金のために私は角松から一万円をゆすられたこともある。

ある日、いつものように愚論荘の高岡の部屋にて「いつものいじめ」があった。

低俗な踊りを踊らされ、角松にボコられた。

角松はその日、明け方になるか。なぜか私に本を朗読しろと命令した。

疲れ果てた私は仕方なく朗読した。何のために?考えても仕方がない。

そして一同解散・・・。

翌日の昼頃、私の下宿の北村荘に電話が鳴った。

相手は高岡。悲痛な声が聞こえた。そして

「俺・・人を〇すかもしんねえ・・・・」

ガチャ。電話は切れた。

事実上の呼び出しを食らい、私は愚論荘に行った。高岡はうなだれていた。

部屋は何か探し物をしたかのように荒れ果てていた。

高岡の部屋から万単位の現金が消えていたらしい。

「角松が来た後にはいつも小銭とかが幾らかなくなっているんだよ!」

角松の犯行だということか。たぶんパチンコに消えているだろう。

一応、私は労いの言葉を表面上ではあるがかけてみた。

ざまあみろ、という感情もなかったわけではないけど。

高岡は包丁を出してわめいていた。角松〇す云々。

「shiroukii!お前も容疑者なんだからな。紺野や疋田同様にな!」

しばらく高岡の部屋の中を失われた現金がないか探した。後に紺野や疋田も来て探した。

後日、私は高岡と一緒に愚論荘近くの交番に行った。現金がなくなったと高岡は警官に相談した。

 

まあ、悪党連中の仲なんてそんなもの。角松はしばらくの期間の後、大学を辞めることになるが。