「地獄大学」15 低俗な踊り
「低俗な踊り」
何のことか。想像は着くと思う。要するに連中の考えた下ネタ系の振り付けと下ネタ系の掛け声を大声でやらされた。
場所は愚論荘の高岡の部屋だ。高岡の部屋は管理人のいない別棟であり、その別棟の住人も無関心であるからやりたい放題出来たのだ。
北村荘の時のようにうるさいと怒鳴り込む住人はいなかった。
恒例のカラオケの後に愚論荘の高岡の部屋に戻った時にやらされた。
「声が小さい!」
「裏声使え!」
「もっとキレよく動け!」
「もっと気味の悪い声を出せ!」
まるで劇団の練習みたいだった。たまに角松がいて動きが悪いと私を殴った。
どんな掛け声や踊りだったかって?
それはブログ上でもあまり言いたくない。今でも思い出したくなくても思い出す。
そんな踊りか染み付いてしまった。悪い意味で。
これが卒業まで続いた。高岡はその様子をもちろん録音している。
普通の大学生がこんな経験するだろうか?するわけがない。
私が異常だっただけだ。