「地獄大学」4 ドツボにドンドンはまり始める
トランプゲームの件から雲行きが怪しくなってきたわけだが
高岡、紺野、角松の異常性が垣間見えてきた。
私は実は潮田君とその仲間とも付き合い始めていた。潮田君とは同じ高校のクラスメイトだったから、それつながりだった。だったら潮田君のグループと付き合うべきであり
なぜ高岡グループなんかと?と思われただろう。そう、そこが私の愚かな所だった。
後悔先に立たず。
潮田君グループとカラオケに行ったことがある。
私は実はカラオケが大の苦手であり嫌いであり苦痛だ。元々人前で歌うのが苦手な私であったし若者が好む流行の最新曲なんて興味がなかった。今もない。
それにカラオケは大学時代に受けたいじめの主たるものだった。
例外を除き、苦痛でしかなかった。(例外とは・・のちの記事で)
社会人になってからもカラオケ嫌いは治らずカラオケ部屋に入るとか宴会でマイクを持たされるのは嫌だった。
とにかく、潮田君グループとカラオケに行った。
歌を知らない私は仕方なく、パンのヒーローアニメの主題歌を歌った。その時は大盛り上がりだったが、後に仕方なく歌った歌が暗い曲だったり、愚かだったのは定番卒業式ソング(しかも流行り曲ではない、昔からある曲)を歌ってしまった。その時は盛り下げてしまった。後悔している。その積み重ねが駄目だったのだ。
もちろん、潮田君グループと付き合っていたことを知った角松が私に睨みをきかせて言った。
「高岡や紺野と遊ぼうな。今度あんな猿みたいな奴とつきあうんじゃねえぞ」
猿みたい?私は潮田君グループの誰一人として猿みたいとは思っていない。失礼だなと思いつつ、黙るしかなかった。すでに私は高岡グループに囚われていた。
あと、大学で体育の授業があった。高岡は柔道経験者だ。段保有者であった。
高岡はヘラヘラ笑いながら私に言ってきた。
「俺はもうしばらくの間、柔道をしていない。投げ技の感触を確かめたい。授業前に体育館に行ってマットを敷いて君を投げさせてくれよ。頼む。柔道が好きだから」
はあ?自分は素人だ。やめてくれ、と断ったが、高岡はなおも懇願してくる。
軽く投げるから、本気で技をかけるわけじゃないから、と。
私は馬鹿だから了承してしまった。だから駄目なんだ。
私は授業前に高岡に投げ技をかけられていた。まあ軽く投げるというだけあって痛くはなかった。その様子を潮田君が見てしまった。
後に潮田君に叱責された。「なぜ投げられているの?断りなよ」
はい、その通りです・・。そんな情けない体験から潮田君グループとは疎遠になっていった。そして後年のコース選択で彼らとは事実上の断絶をしてしまった・・・。
すでに高岡グループにいいように扱われていた。軽く暴力を振るわれていた。
今回の記事は我ながら情けないし(毎回だが)読者も苛々しただろう。
自分が所属するべきグループを正しく選択できなかったツケだった。