「お前みたいな人間はどこへ行っても、いじめられるんだよ」
書き忘れたことがあった。思いだした。
大学を卒業し、就職したての頃、某占い師を訪ねた。
過去記事にてその事を書くとしていたが忘れていた。屈辱的な思い出だが書く。
私は地獄の大学生活を終え、やっとの思いでいじめから解放された。
私はすっかり気がおかしくなっていた。
ああ、私は悪い霊にとりつかれているのだ、悪い因縁にとりつかれているのだ。
だから悪党連中に目をつけられて四年間いじめ抜かれたのだと。
くしくも思い出す幼少の頃の思い出。
「あなた、因縁重いね」
女性が私に言い放った言葉。
なんとかしなければ・・・
頼ったのは、方位術の本を書いていた某占い師。
私はその占い師の書いた本から鑑定もやっているとのことで鑑定の予約を取った。
私は特急列車に飛び乗り東京に向かった。
東京のあるマンションの一室を訪ねた。受付の人が先生は多忙ですので今すぐは来れないかもしれないですがここの場所でお待ちください、とのことだった。
その一室では仏壇があり、お経が延々と流れていた。
寺院とは違う雰囲気。とても気味悪い雰囲気だった。
思い出されるのは大学時代のインチキ新興宗教の入信騒ぎや
チラシで見つけたインチキ祈祷の思い出。
なんでまた??
私は本当に愚かではある。でもこれが人生の絶望の末の選択なのだ。判断能力が落ちているのだ。
しばらく待つこと数十分。お目当ての占い師登場。
鑑定後、何を得られた?
待っていたのは説教と罵倒だった。
大学進学における転居の方位を訪ねてもろくに答えてくれなかったばかりか
強い言葉で言い返されるだけであり、
挙句の果てには
「お前みたいな人間はどこへ行っても、いじめられるんだよ」
「お前の母親は怖くて父親が弱いだろ??そんな家庭の子供がいじめられるんだ」
「格闘技でもやって鍛えられてこい」
「お前は頭悪いよな」
罵倒を尽くしたかと思えば
「君はノイローゼになっているんだ。でもこれで君の表情は数段よくなったぞ」
と励ましかどうか分からない言葉をかけられた。
鑑定料を払って叱られただけだった。私は何をやっていたんだ。
私は帰りの特急列車の中で酒をあおっていた。
「悪かったな・・・どうせ俺は駄目な人間さ」
後に就職先でまたしても悪い縁(富永)が出来てしまい
私は富永に金をたかられて追いかけられることになるとは。
この時は想像もしなかったが。
またしても気が触れた私はまたインチキ占いの鑑定に頼ってしまうことになるんだけどね!!(大苦笑)