資格試験なのに②
試験会場には沢山の受験生がいた。若者や男性も姿も多かったのが印象的だった。
既に介護や福祉は年配の女性の仕事というイメージはなくなってきている。
さて、今回の試験は3人とも不合格だったわけだが。その後その資格試験の顛末はどうなったかというと・・。
次の試験も「観光旅行」になったのは事実だ。
まず坂野さん。次回の試験に見事合格。心を入れ替えて猛勉強したらしい。
私は次回も不合格。勉強に身が入らなかった。私の努力不足だったのだ。
もちろん富永による私に対するパチンコの金要求が始まっている。やはり周囲の環境も要因なのかもしれない。大前提として勉強を頑張ることは必要だ。それが足りなかった。そもそも富永と仲良くしてしまった私に原因がある。
三度目の正直で合格した。その頃は富永による強制バイトをやらされていてヘトヘトの状態だったのだ。(強制バイトについては後の記事で)それをはねのけての合格。これは痛快だった。
合格証書は重みを感じた。
富永は万全を期すから今回の受験は見送るとしていたが私は受験した。よかった。
やはりすぐに結果は出なくてもコツコツと少しづつ勉強していたのがよかったのかも。
そして富永。また不合格。そして試験は見送って次回で万全を期すとほざいていて受験を先延ばしにしていた。坂野さんや私の合格に妬んでいた。
坂野さんについては
「あの人は地域一番の進学校の出身だから頭がいいから」
と私に対してボヤいた。
私に対しては
「裏切者!」
とメールで悪態をついた。
現在、富永は合格したという知らせは聞いていない。
(現在は富永とはやっと縁を切っている状態)
富永は試験の願書を作成するのも私頼りだった。
最初の願書の取り寄せは私がやった。私の役目だったから。これはいい。
分からないことを聞くだけならいい。
書類を封筒に入れる前の確認作業は私が行った。それくらい自分でやってくれと言ったが是非頼むと懇願されてしまった。幼い我が子の前で。なんと富永は既婚だった。
最後の確認作業は絶対に本人がやるだろうに。
それに再度受験するには受験資格の確認のために前回受験票を封筒に入れることが必要だが富永は不合格のたびに受験票をビリビリに破いて破棄していた。
私は富永に対して試験結果が分かるまでは絶対に受験票は捨てるな、不合格でも再度受験するために受験票は残しておけと口酸っぱく言っておいたのに。
だからその都度、総務に対して受験資格証明書類を請求していた。総務の仕事を増やすな、とも言っておいたが無駄だった。
受験会場も私と一緒でないと悔しがった。
何て言うか・・・友人を見抜くことは本当に必要なのだ。
気づいた時には縁を切るのが難しくなってしまう。それだと遅いから。