いじめと人間関係で人生狂った男のブログ

私を反面教師にせよ。青春と人生を無駄にするな。

「地獄大学」10 「目的意識もないのに大学行かないもん」

まずタイトルには刺さる言葉を書いた。何のセリフか。中学校の同窓会での話である。

気温が寒くなって北国では雪が降っている頃か。中学の同窓会が企画された。

何処かの大規模な宴会場に中学の同級生が集まって同窓会が開かれた。

場所は忘れてしまった。しかし、なぜ参加する気になった?あれだけ顔面が腫れあがるようないじめ被害を受けているのに。カッコ悪いでしょ?恥ずかしいでしょ?

読者の皆さんはそう思うだろう。しかし参加する気になった。もちろん今の感覚なら絶対に同窓会には参加しない。まだ恥という感覚が乏しい若者だったから。それに私は「被害者」だったから問題ないと思っていた。もちろん「加害者連中」は皆欠席した。

中学当時、ある教師が言っていた。学生時代に問題を起こした奴はたいてい同窓会には参加しないと。そりゃそうだ。ま、私もある意味「問題児」だったけど。

学生時代の素行云々に関わらず同窓会参加の是非は自由であり自己判断だけど。

議論になりそうな話だ。一度置いておいて本題へ。

 

同窓会はとにかく懐かしい面々であふれた。定番の元気してる~?の挨拶の後に必ず続くのが「今、何してる?」の言葉だ。もちろん私は大学生してますと答えていた。

二次会で居酒屋の宴会場みたいなところに移り、そこでも同様に参加者から今は何してる?と問われたので大学に行っていると答えた。そこへ出たボソッと出た他の参加者からのこのセリフ。

「目的意識もないのに大学行かないもん」

あまり親しくなくあまり話したこともない同級生の女子だったその女性の発言だった。

もちろん、大きな声で言ったわけでもなく誰かに話したわけでもなく、ボソッと独り言のように言ったのだ。しかも無表情で。私にはハッキリと聞こえた。なぜか気になった。だが彼女に問いかけるなんてしなかった。別に彼女から嫌われていたり恨まれていたような事実はないと思う。もちろん、彼女は私のことをどう思っているかは知らない。でも発言の内容から言ってあまり良く思われていなかったんだろうな。

私は中学時代は「被害者」だったから問題ではないと述べたがある第三者からしたら私は

頼りない、男らしくない、行動力がない。つまりダメ男に見えたんだろう。事実そうだったけど。その女性は私の本質を見事に見抜いていたのかもしれない。

だから私はいじめを受けたんだろうな(苦笑)後悔先に立たず。

もちろん、私はいじめは被害者が悪い、などという意見には絶対に絶対に与しない。

被害者は被害者なのだ。私のケースは私にも頼りないところがあったと自省するのみだ。

 

視点を変える。

「目的意識もないのに大学へ行かないもん」

刺さるセリフだ。

大学生や大卒の方々には最低一度は葛藤する内容であろう。何のために大学へ行くのか。大学に限った話ではないが学校の勉強が大人になって役に立たないではないかという議論は尽きることがない。医学や研究職へつながりやすい理系ならまだ目的があるように見えるのだろうが文系は曖昧なのだ。

法学部学生が皆法律家になるのか?経済学部学生が皆経済学者になるのか?文学部学生が皆作家か国語教師になるのか?多くがサラリーマンか主婦になるケースが多い。

知識はつくだろう。それ自体はとても良い事だから。これも議論は続くだろう。

 

再び視点を変える。

あと、大学生や大卒の方々は同じく最低一度は考えさせられる事として大学生でない人・大卒でない人から向けられる視線や問いかけだろう。

たまに聞く。「大学生や大卒が偉いのか」って声。世の中には大学生や大卒以外の人も多い。社会を立派に動かしている。ほんの一握りだが彼らの中には大学生や大卒を敵視する人もいる。重ねて言う。ほんの一握りだ。

私は地元でバイトをしていた時にバイトの複数の同僚から面と向かって言われた。

「大学生が偉いのかよ」「英語で百をなんていうの?大学生だから分かるでしょw」

「アンタの行っている大学よりも近くにある〇〇大学のほうが頭がいいねw」

ケンカを売るような馬鹿にした物言いに一瞬だけムッと来たがトラブルになりたくないので言い返せなかった。いや、言い返せるだけのタマではなかった。大学生であることを自慢した覚えはないけどね。

その時はいじめが激しさを増してきたから尚更言い返せるだけの充実した大学生活を送っていた訳でもなく。

ある時、ネット掲示板で見た。

「うちの中卒の上司は大卒の新入社員には指導と称して強い罵倒をして追い込んで辞めさせる。俺は高卒だからそれほど叱られなかったけど」

と。よほど大卒を敵視している中卒の上司なんだろうな。いまだにいるのかもしれない。その書き込みが事実ならその上司はパワハラに当たる。言語道断である。もちろん、今の大学生や大卒の人はそれほどプライドは高くないと思う。大学生や大卒ってだけで肩身の狭い思いをしているならあってはならない。

大学卒業後、親が愚痴っているのを盗み聞きしてしまった。

「大学出がなんだ~グチグチ」

って。それはこのブログの大学編の最後のほうくらいに書きたい。

今では東大生によるクイズ番組も多い。東大は最強だ。しかし私の言っていた片銀大学は世間から言われているFランク大なのだ。いじめあって当たり前なのか。

もちろん、東大にだっていじめはあるだろう。悲痛にも某六大学の応援団の学生がいじめが原因で自殺したとニュースで聞いた。有名大学だっていじめは存在する。人間社会だからか。むなしいものだ。

 

また視点を変える。

学校って何だろう。単なる知識を伝授する場所だけではない。単なる教育する場所だけではない。ずばり「若者にとって居場所」だと思う。

同世代の仲間が沢山いて同世代の異性が沢山いて、勉学に部活に学校行事に学級活動に励む。友人を作る、そして恋愛する。若者にとって居場所そのものなのだ。

高校や大学は義務教育ではない。しかしすでに述べた通り高校は前期青春期であり、大学は中期青春期であると。青春真っ盛りの時代なのだ。

よく義務教育でないからと若者が高校や大学へ進学したがることを批判する人もいる。

しかし若者の青春の場所を否定はできない。若者の安易な進学を批判する人は替わりに「若者の青春場所や居場所」を作ってやるべきだと思う。

学園モノの漫画アニメやゲームが流行るのはなぜか?あからさまな学園モノでなくても

主人公や取り巻きは学生やその年齢の若者であることが多い。

そして転生モノや人生やり直しモノの漫画も少なくない。

何を意味する?みんな若者時代に納得していない人多いのではないか?

いじめを受けていなくても。私は特にいじめを受けて学生時代を潰したから尚更そういう漫画やゲームにハマってしまったのだ。そんな漫画やゲームにハマる者の気持ちは痛いほど分かる。

 

 

今回は同窓会論から学歴論からアニメ論までコラムのような話を延々としてしまった。

同窓会の例のセリフが忘れられなくて何か問題提起したくて色々書いてしまった。

大学進学の目的意識がない?そうだったかもしれない。でも自問自答する。

私にとって「何のために大学へ行ったのか?」

もちろん、青春を取り返すためだった。いじめ尽くされた過去の自分と決別すること。

大学デビューを果たすことだった。画餅に帰すとはこのことだったか。